一級建築士事務所日本美環室

1000年後の地球も、
美しく。

宮大工の村で見たもの

私が育った山梨県身延町の村は、代々、宮大工の仕事を受け継いできた土地です。子どものころから、木を選び、刻み、組み上げる大人たちの姿を見て育ちました。

日本には、千年を超えて建ち続けている木造の建物があります。それを支えてきたのは、壊れたところを直し、手を入れながら使い続ける人の営みです。建物は、つくって終わりではなく、次の世代へ手渡していくもの。その感覚が、私の建築の原点になっています。

写真はイメージです

「これをやるんだ」と決めた日

高校2年生の夏でした。塾に通うため、大手ゼネコンで現場監督をしていた叔父の家に泊まり込んでいました。 その家で、大学にはどんな学科があって何を学ぶのかを紹介する雑誌を読んでいたときのことです。「建築とは」という一文に出会いました。

建築とは、数学、物理、化学、歴史、経済、美術、音楽、天文学、すべての学問の総合である。
これは神の領域である。

その言葉を読んだ瞬間に、「私はこれをやるんだ」と決めました。翌日には高校の先生に「2学期から理系にします」と伝えていました。親への報告は、そのあとでした。

大工の血を残したい、という思いもありました。正直なところ、デザインや物づくりそのものが好きで選んだ道ではありません。 建物という、あらゆる学問が集まってひとつの形になるもの——その全体に関わっていたい。その気持ちが、いまも仕事の芯にあります。

なぜ、設備なのか

積算事務所、設計事務所、設備工務店と、建物づくりのさまざまな立場を経験するうちに、私は「設備」に強く惹かれていきました。空気・水・光・熱——目に見えない流れが、建物の心地よさを決め、そして地球から預かったエネルギーの使い方を決めているからです。

美しい外観も、快適な室内も、それを支える設備があってこそ。けれど設備は、完成すると天井や壁の中に隠れてしまいます。だからこそ、見えないところにこそ誠実でありたい。2007年に独立してから、その想いは変わっていません。

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1000年後のために、いまできること

  1. 長く使える建物にする

    設備は、建物の中でいちばん早く寿命を迎える部分です。だからこそ、将来の更新や点検がしやすい配置、無理のない配管ルートを最初から計画します。建物そのものを長く使い続けられることが、いちばんの省資源だと考えています。

  2. エネルギーを無駄にしない

    建物が使うエネルギーの多くは、空調・換気・照明・給湯といった設備を通して消費されます。一度つくった設備は何十年も動き続けます。図面の一本の線が、その間のエネルギーを左右する——その責任を意識して設計します。

  3. 人が心地よくいられる

    省エネのために我慢する建物では、長く愛されません。空気のよどみのない換気、まぶしすぎない光、静かな空調。人の身体がほっとゆるむ環境と、エネルギーの節約を両立させることを目指します。

  4. 次の世代に負担を残さない

    冷媒のフロンや蛍光灯の水銀のように、かつて当たり前に使われていたものが、いまは地球への負担として見直されています。法令の変化を先取りし、将来の世代が困らない選択を、発注者の皆さまと一緒に考えます。

快適な空間が、あなたの幸せにつながる。
あなたの幸せが、家族の幸せに。
家族の幸せが、地域に広がる。
日本中を、美しく快適な環境に。

そして、1000年後の地球も美しく。

一級建築士事務所 日本美環室 代表 松野 永岬

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